
高校受験に向けて「塾に通わせてみようかな」あるいは「通ってみようかな」と思う中学生は多いのではないでしょうか。
とはいえ、実は中学生の頃から塾に通わせるのはメリットもありますが、デメリットも大きいんです。
今回は中学生を塾に通わせるべきか悩んでいる方向けに、メリットとデメリットをご紹介。
●この記事でわかること
- 塾に通うメリット
- 塾に通うデメリット
一つ一つ詳しく説明していくので、中学生の塾選びや学習環境作りで迷っている方はぜひ参考にしてみてください。
塾に通うメリット
まずは中学生が塾に通うメリットをご紹介します。
塾のメリットは主に3つあります。
- 競争意欲を刺激できる
- 勉強時間が長くなる
- 先生に質問の機会が多い
競争意欲を刺激できる
塾は学校とは異なり、「勉強ができるようになりたい」「成績を上げたい」と思う生徒が通うところです。
集団塾であれば、同じクラスの人と友達になることも多いですね。
このように交友関係を広げていくことで、志を同じくする同年代ができ「あいつには負けたくない」など、競争心が芽生えてきます。
負けず嫌いな性格の子であれば、この競争心だけで成績が一気に伸びることも。
また有名な予備校などであれば、塾内での全国模試などもあります。
学校では上位でも、塾の模試では平均的な順位になってしまうことも。
そうした新しく厳しい環境に身を置くことで、競争意欲を刺激できるのが塾の一番の魅力ですね。
勉強時間が長くなる
これはネガティブに捉えられるかもしれませんが、塾に通わせることで半強制的に勉強をさせることができます。
もちろん個人差はありますが、勉強すればするほど成績はある程度は伸びます。
また自習室も用意されており、勉強しやすい環境を整えるには一番手っ取り早いですね。
先生に質問できる機会が多い
塾は基本的に先生から直接指導を受けることができます。
そのため授業中や授業終わりなどすぐに質問に行けるのもメリットです。
塾講師は学校の先生とは異なり、勉強を教えるプロ。
教え方も丁寧で詳しく解説してくれます。
授業がないときでも講師が常駐しているところもあります。
塾に通うデメリット
塾は良いことばかりではありません。
ここからは、下記3つの塾のデメリットについてご紹介していきます。
- 友達に会いに行ってしまう
- 勉強した気になってしまう
- 部活や遊びの時間が減る
友達に会いに行ってしまう
メリットでご紹介した通り、集団授業の塾に通うと友達ができます。
仲良くなっていくと、塾以外でも遊びに行ったりすることもあるでしょう。
これは一見メリットにも見えますが、人によっては友達に会いに行くところという意識になってしまうことも。
そうなると塾帰りに寄り道をして帰るのが遅くなったり、授業がおろそかになるというケースもあります。
勉強した気になってしまう
これも勉強の環境を与えられるというメリットの裏返し。
確かに塾は授業によって学習時間を確保することができます。
しかしそれに通うことが目的になってしまうと、成長のスピードは著しく下がります。
親御さんとしても、「塾に通わせているから大丈夫」という意識になりほったらかしにしてしまう家庭も多いです。
勉強の楽しさを知らないまま塾に行く子供は、こうした意識になってしまうことが多いです。
「通うだけで成績が上がるわけではない」ということだけは覚えておいてくださいね。
部活や遊びの時間が減る
「部活や遊びの時間が勉強の時間になるのは良いことなのでは?」と思う親御さんもいるかもしれません。
しかし思春期の中学生は部活や遊びから学ぶことも多く、人間として成長するためにはとても重要な場です。
これらの時間が極端になくなってしまうと、ストレスを抱えたり、コミュニケーション能力に影響が出ることも少なくありません。
「大人になってから遊べばいい」と言いますが、思春期のときに遊ぶのとはわけが違います。
塾は少なからず、子供の大切な時間を奪うことになるということを覚えておいてください。
塾に通わせるのはデメリットの方が大きい
中学生の3年間全てで塾に通わせるのは、あまりオススメしません。
親御さんとしては塾に勉強を任せきりにできるため、楽に感じるかもしれません。
そして実際に塾へ通うだけでもある程度の学力はつきます。
しかしそれは付け焼き刃の学力です。
高校に上がれば、さらに難しくなり、勉強の時間を増やさなければなりません。
塾の授業だけでなく、自主的に学習していかなければその先にある大学受験を戦うことはできません。
塾に通わせる前に、学校の勉強がどれだけ大事か、そしてわかることがどれだけ楽しいことなのかを納得してもらうことが大切です。
家庭学習が習慣化した子は伸びる!
「塾に通えば成績が伸びる」というのは確かにありますが、まったく変わらない生徒も多いです。
逆に塾に通わなくても伸びる子もいます。
学力を伸ばすために一番重要なのは、自主的に行う学習です。
家庭学習が習慣化すれば、塾も最大限有効に活用できるようになります。
まずはこの家庭学習の習慣を付けてから塾に行くのがもっとも望ましいですね。
中1〜2は通信教育、塾は中3から
この家庭学習を習慣付けるには、まず学習の楽しさを知ること。
では、その楽しさを教えるにはどうしたらいいのでしょうか。
そこでおすすめなのが通信教育です。
通信教育はわかりやすい解説によって効率的に学習でき、自ら進んで学習することを促してくれます。
最近ではタブレットを導入した新しい形の学習方法も取り入れています。
映像授業や学習アプリ、アニメーションを用いた解説によって、理解しやすいよう工夫されているんです。
こうした基礎の解説は講師に説明を受けるよりも、端的でわかりやすい場合もあります。
中学生の早い時期から通信教育を学習に取り入れることで、自主性や計画性を養うことも可能。
部活や遊びなどとの両立を考えて、学習を進めていくことができます。
中1〜2はまず通信教育で学習の基礎を習得しましょう。
この土台がある状態で、高校受験を控えた中3で塾を利用し始めると一気に学力が伸びますよ!
まとめ
今回ご紹介した塾のメリットから、簡単におさらいしていきましょう。
●中学生の塾のメリット
- 競争意欲を刺激できる
- 勉強時間が長くなる
- 先生に質問の機会が多い
競争意欲を刺激でき、かつ勉強の時間を確保する点では非常に塾は有効。
また勉強のプロに直接質問できるのも魅力。
さらに
「塾に早くから通わせたい」という親御さんの気持ちもわかります。
しかし、それは親としての役目もサボっていることに他なりません。
●中学生の塾のデメリット
- 友達に会いに行ってしまう
- 勉強した気になってしまう
- 部活や遊びの時間が減る
塾の一番のデメリットは部活や遊びの時間が減ること。
中1〜2の間は自由な時間もしっかりと確保しつつ、通信教育などを使って家庭学習を習慣付けられる環境を作ってあげましょう。