塾の教室

中学生になると本格的に将来を見据えた勉強が始まります。
そのときに不安になるのが、学校だけの勉強で足りるのかという点ですよね。

「塾に通わせるべきか」
「通信教育でもいいのか」
など悩みが増えてくると思います。

今回は中学生に最適なのは塾なのか通信教育なのか、それぞれの特徴やメリット、デメリットを比較していきます。

この記事の具体的な内容はこちら!

  • 塾に通わせるメリットとデメリット
  • 通信教育のメリットとデメリット
  • 結局、塾と通信教育の違いってなに?
  • 塾と通信教育どっちがいいの?

迷っている方はぜひ参考にしてみてください。

もくじ

塾と通信教育の特徴を比較してみた

塾と通信教育の特徴をまとめて比較してみました。

項目 通信教育
学習環境 良い 本人次第
1講義あたりの学習時間 2〜3時間 本人次第
サポート体制 良い 良い
自主的な学習の習慣 付きにくい 付きやすい
受講料(1年間の平均) 20万 1〜10万

学習環境は塾に軍配

塾の教室の様子
学習環境とは、適した環境で学習ができるかどうか。

塾は学校とは異なり勉強し、学力を上げることを目的として通います。
特に重要視しているのが学習の環境です。

教室には基本的に無駄なものが一切なく、外の音も入ってこないようになっており、非常に集中しやすいです。
また土日も解放してくれる自習室など、塾に通っている方が学習の環境は確実に良いですね。

学習時間も塾の方が長くなる


さらに塾は1講義あたりの学習時間も長くなります。
しかしこれは塾のメリットでもありデメリットでもあります。
後ほど詳しく説明します。

サポート体制は塾も通信教育も充実

サポートする講師
サポート体制とは、塾であれば授業、通信教育であれば教材以外のサービスの提供はあるのかどうかということです。
どちらもサポート体制は充実していますが、それぞれ方向性が異なります。

自主的な学習の習慣は通信教育のほうがつきやすい

手を上げる女子中学生
自主的な学習の習慣は、通信教育の方が圧倒的に付きやすいです。
塾はたしかに学習時間は長くなりますが、半強制的に勉強させられるためテストや受験の前だけの付け焼き刃の学習になる中学生が多いですね。

なんとなく塾と通信教育の違いがわかっていただけたかと思います。
ここからは塾と通信教育のそれぞれのメリット・デメリットをご紹介しながら、それぞれの特徴について詳しく解説していきます。

中学生を塾に通わせるメリット

「偏差値をあげたい」
「高校受験の対策がしたい」
というときにまず思いつく方法の一つが塾や予備校に通うことですよね。

まずは中学生が塾に通うメリットを3つご紹介します。

  • 競争意欲が刺激される
  • 勉強をする環境を作ってあげられる
  • レベルの高い講師に直接質問できる

塾のメリット①競争意欲が刺激される

同じ目的を持った同級生と切磋琢磨できるのが、学習塾の最大のメリット。

集団授業の場合は学力別で教室が異なったり、塾内の全国模試などで順位が出るなど露骨に競争させられます。
プライドも生まれるため、より勉強に身が入り努力しはじめる中学生も多いです。

雰囲気も勉強一直線のため、モチベーション維持にも繋がります。

負けず嫌いな子であれば、集団授業の塾に通わせることで急激に力が伸びることが多いですね。

塾のメリット②勉強をする環境を作ってあげられる

塾の二つ目のメリットは、勉強をさせる環境を簡単に与えてあげることができるという点。

そもそもあまり勉強に適していない環境の家庭も多いと思います。
家で仕事をしている人も多かったり、また兄弟がいると集中できない、さらにはスマホをいじってしまうなどの誘惑もあります。

こうした環境で勉強するというのは、ほとんどの人は難しいです。
学校などでの生活態度が良く、「やりたいけれど環境が整えばちゃんとやる」など周りに順応できるタイプの中学生であれば、塾に通うことで勉強習慣を付けることができます。

塾のメリット③レベルの高い講師に直接質問できる

塾の講師は勉強を教えることに特化した優秀な人が多いです。
「学校の先生が優秀ではない」とは言いませんが、中学の先生というのは非常に忙しく、勉強を教えるためだけに生徒と触れ合うわけではありません。

その点、塾の講師というのは勉強を教えるプロ。
そうした講師の授業を直接受けることができ、さらにわからなければ質問にも行けるというのは、塾ならではのメリットです。

中学生が塾に通うデメリット

塾に通うことは良いことばかりではありません。
本人の性格によっては塾が合わない場合もあります。

塾に通う主なデメリットとして3つご紹介します。

  • 少なからずストレスが生じる
  • 必ずしも成績が上がるわけではない
  • 月謝がとにかく高い

塾のデメリット①少なからずストレスが生じる

本人の性格によっては、塾はかなりのストレスとなることもあります。

原因の一つは、とにかく時間がなくなること。
遊ぶ時間はもちろん部活などとの調整が難しくなる場合も。
また平日は夜遅くに帰ることになるため、家族との食事の回数も減ります。

塾からの宿題も出されるため、自由に使える時間が一気に減ってしまうんです。

本人が望んでいるのであればいいのですが、思春期にこうした生活となることは決して良いことではありません。

また最初はやる気があっても、徐々に競争する環境に嫌気が差し、勉強が嫌いになってしまうことも。

親や周りの友人たちでも気づけないストレスを抱えてしまうことが多いんです。

塾のデメリット②必ずしも成績が上がるわけではない

塾に通わせれば、必ず成績が上がるという訳ではありません。

同じ塾であっても競争意識が低かったり、また塾で出会った同級生と仲良くなり、「友達に会いに行く」というような感覚で通うようになる中学生も少なくありません。
夜が遅いのを良いことに、夜遊びを始める人もいます。

もちろん友達ができることは良いことですが、授業は聞き流しそのあとの帰り道を楽しみにしてしまうのであれば、本末転倒。

性格によっては「成績は一向に変わらない」なんてことは少なくないんです。

塾のデメリット③費用がとにかく高い

塾の授業料はかなり高いです。
1年間で平均20万円掛かると言われています。
月に直すと1万6000円。

これだけ見ると払えない額ではありませんが、お金が必要となるのは授業料だけではありません。
交通費や夜ご飯代、またテキスト代は別に請求されることも。

家計を圧迫することは必至。
もちろん将来を考えると安いものと思うかもしれませんが、勉強の成果が出ないのであれば無駄になってしまうことも。

塾に通わせるのは、非常にリスクが高いのです。

通信教育のメリット

受験や家庭学習のもう一つの手段として、通信教育があります。

通信教育は簡単にいうと、教材やタブレットなどで自分で勉強を進めていく方法です。

通信教育のメリットはこちらです。

  • 学習時間を自分で調整できる
  • ストレスが少ない
  • 費用が塾よりも安く済む

通信教育のメリット①学習時間を自分で調整できる

通信教育は自宅学習のためのものです。
自宅学習といっても、図書館やカフェなど基本的にどこでもできます。

また自分で学習時間を決めることもでき、部活や遊びと両立できるので、無理なく続けやすいのも特徴。
計画性を身につける練習にもなります。
自主性も養えるのでので、高校になっても自宅で自ら進んで学習する姿勢を維持しやすくなります。

通信教育のメリット②ストレスが少ない

通信教育は勉強している段階で他人に惑わされたり、比べられたりすることはありません。

競争がないと思われるかもしれませんが、実力テストなどでは努力が点数に反映されるのは塾と同じ。
自分のペースを保ちつつ、勉強を進められ、ふとした瞬間に一気に伸びる中学生も多いです。

とにかくストレスが少なく、自主性を保ったまま勉強ができるのが通信教育の一番のメリットですね。

通信教育のメリット③費用が塾よりも安く済む

通信教育は塾よりも受講料が安く、家計にとってもメリットが大きいですね。

だいたい高くても1万円以内に抑えることができます。

教材の提供だけでなく、サポート体制も充実しています。
オンラインでの添削や質問なども自由にでき、また対面ではないのでやりとりがしやすいと感じる人も。

やり方によっては非常にコスパ良く合格まで辿りつくことができます。

通信教育のデメリット

もちろん通信教育にもデメリットはあります。

通信教育のデメリットは、下記3つです。

  • サボろうと思えばサボれる
  • 自分で学習環境を作らなければならない
  • 質問はできるがすぐに返ってこない

通信教育のデメリット①サボろうと思えばサボれる

通信教育の一番のデメリットは、このサボりですね。

計画性を持って行わなければ、どんどん教材が溜まってしまい、最終的には一切手をつけなくなってしまうことも。

塾と違い強制力がないので、自分で自分のことを管理しなければなりません。
こういうことが得意な中学生であれば問題ないのですが、なんでも自分で決められてしまうので、本人の性格によっては成績が伸び悩むことが多くなります。

通信教育のデメリット②自分で学習環境を作らなければならない

通信教育では学習環境を整えることも、自分でやらなければいけません。

場所を選ばないと行っても、塾のように勉強に適した自習室や教室があるわけではありません。
自宅であっても集中してやらなければならず、自主性がなければ続けられないのが通信教育の難点です。

通信教育のデメリット③質問はできるがすぐに返ってこない

通信教育でも専門のアドバイザーがいるので、メールやメッセージなどのやりとりで質問ができます。

しかしオンライン上なので、すぐに解説が返ってくるわけではありません。
またすべて文面で返ってくる通信教育もあります。

基本的に提供された解説だけを頼りに、自分で調べつつ理解していく必要があります。

塾と通信教育どっちがいいの?

塾と通信教育どっちがいいの?
ここまで塾と通信教育のメリットデメリットをご紹介してきました。

で、結局どっちを利用するのがいいのか。
これは一概には言えません。

一つ基準になるのは、本人のやる気や性格ですね。
どんな人が塾に向いていて、どんな人が通信教育に向いているのか、簡単にご紹介していきます。

塾で学力が伸びやすい人の特徴

塾で学力が伸びやすいのは下記のような人です。

  • 競争が好き
  • 自主的な勉強が得意ではない

塾ではとにかく競争を促されるため、「周りに負けたくない!」という姿勢がある人の方が成績も上がりやすくなります。

また学習環境も整えられます。
「自宅や図書館などでは集中できない」
「ついついスマホをいじってしまう」
といった中学生は少なからずいます。

自制心や自主的な勉強があまり得意ではない人は塾に通う方が、効果が出やすいでしょう。

通信教育で学力が伸びやすい人の特徴

一方で通信教育に向いているのは下記のような中学生です。

  • 一人で黙々と勉強をできる
  • 計画性がある
  • 自主的に勉強できる

通信教育はとにかく学習のサイクルを本人が決めることができます。
自分で自由に学習を進められるからこそ、塾よりも自主性や計画性を養うことができます。

中学生はまず通信教育から始めよう

個人的に高校受験を見据えるにしろ、定期テスト対策のためにしろ、おすすめなのはまず通信教育から始めることです。

塾で勉強を強制すれば確かにある程度の勉強ができるようになります。
しかし「やらされている」といった感覚はぬぐいきれません。

しかし社会人になったときには、自主性や計画性がとても重要な能力になります。
成長期である中学生のときに通信教育で勉強を進めることで、「やらされる」のではなく自分から「やる」という姿勢を身に付けられます。

まずは通信教育からはじめ、もし合わなければ塾に移行すればいいだけ。
受講費も安く済み、かつすぐに始められます。

まとめ

塾と通信教育の特徴を比較してきました。

まずは塾のメリットとデメリットをおさらいしておきましょう。

塾のメリット

  • 競争意欲が刺激される
  • 勉強をする環境を作ってあげられる
  • レベルの高い講師に直接質問できる

塾のデメリット

  • 少なからずストレスが生じる
  • 必ずしも成績が上がるわけではない
  • 月謝がとにかく高い

塾は確かに勉強をする時間は増やすことができます。

しかし中学生にとってはストレスも多く、勉強嫌いになる人もいます。
塾に通わせる場合には、しっかりと本人の意向も汲み取ってあげてください。

一方で通信教育のメリットとデメリットはこちらです。

通信教育のメリット

  • 学習時間を自分で調整できる
  • ストレスが少ない
  • 費用が塾よりも安く済む

通信教育のデメリット

  • サボろうと思えばサボれる
  • 自分で学習環境を作らなければならない
  • 質問はできるがすぐに返ってこない

通信教育は基本的に自分で進めていく学習です。
そのためしっかりとした軸がないと勉強がおろそかになり、成績が伸び悩んでしまうことも少なくありません。

しかし慣れてしまえば、自分から学習時間を増やし、一気に能力が上がる可能性もあります。
また自主性や計画性を養うこともできます。

費用も塾の半分程度とかなり安く抑えられます。
まずは通信教育から始め、徐々に勉強に慣れさせていきましょう。

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